-
ID:pgZSyht60氏
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 06:53:03.36 ID:pgZSyht60
専門用語を知らない人間が無理したらこうなった。
同僚「ねえ、休憩時間たいてい煙部屋に居るけどさあ、ちょっとは将来とか子供とか考えたら?」
女「一緒に居たくて家族になってほしい相手はいるんだが、」
同僚「だが?」
女「煙草に感じる以上の悦楽を与えてくれないのだ」
同僚「それは女さんが貪欲すぎるだけじゃあ…」
女「『好きだ』の一言さえも言ってくれないのに、なのに、なのになんで私は、あーー」
同僚「そしてそれに逃げる。と」
女「逃げか。頭を冷静にして策を練るためのつもりなんだが、
……いくらかはそうなのかもな。それにしてもだな、私があんなに積極」
同僚「あー惚気はいいから」
女「惚気じゃない、相談に乗ってくれ。朴念仁の理性を粉微塵に吹き飛ばすような、
魅惑的で、過激で、性的で、麻薬的な」
男「あ、やっぱりここに居た」
女「あ、いや、そのこの話はな」
男「そんな狭いところでチョコレートの贋物咥えてないで公園に本物を燻らせに行かないんですか?」
女「ふたつ、聞こう。なぜ贋物と?」
男「匂いがしないじゃないですか」
女「…貴様が敏感なのは、嗅覚だけか?」
男「なに言ってるんですか。ちゃんと色や心にも敏感ですよ」
女「経験上それだけは嘘としか思えないが」
男「試していいですよ? 昼休みもまだありますし」
同僚「不憫な……」
472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 08:20:39.46 ID:pgZSyht60
ただ保守するぐらいならいっそ書いてしまえ。
そう思ったんだ。
女「……ふぅー」
男「こっちのほうが落ち着くだろ?」
女「確かにそうだが……暑いな」
男「隅の細木の下よりベンチのほうが風通し良くて涼しいけど、それはやっぱり?」
女「当然だ。子供が来やすい場所で煙草など」
男「んじゃあ、ホームセンターの安物で悪いけど、はい」
女「このつば広、君のか?」
男「汗臭さとかがあったら煙でごまかしてくれ」
女「まだ残ってるが…まあいいか」
男「紫煙じゃ消せないほど臭うのか?」
女「今日の紫煙の役目は人払いだけでいいみたいでな」
男「なんだそりゃ」
女「そんなのでよく『色や心にも敏感』などと言えたものだ」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:03:20.13 ID:pgZSyht60
男「煙草を吸わないから普段意識しないけど、こうして一緒に歩いてみると、
マナーを守って煙草を吸える場所って少ないな」
女「大人の趣味だからな。電車の中でヌード写真集を読まないのと同じだ」
男「窮屈じゃない?」
女「趣味や悦楽が煙草しかなければ、そう感じたかもしれないな」
男「煙草以外に煙草に匹敵する趣味か悦楽ってあったか?」
女「……っ、はぁ……」
男「なんだどうした、根性焼きは勘弁だぞ?」
女「なんでもないよ。なんでもないし根性焼きもしない。
ただほんのちょっと真剣に、理性や公衆道徳を打ち捨ててでも
『色や心にも敏感』にさせた方がいいんじゃないかと思っただけなんだ」
男「??」
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 09:29:29.11 ID:pgZSyht60
女「……ぱふぅーー」
男「…なんか…荒れてる?」
女「ああ、ちょっと度し難いほど察しの悪いヤツがいてな」
男「イライラすると老けて見えるよ?」
女「まあそうだけど、なかなか気分転換できなくてね」
男「気分転換になるかわからないけど、この後飲みにでも行く?」
女「……ふぅーー。誰と?」
男「あー、今思いつきで言っただけだから……とりあえず二人?」
女「最高に良くできた思いつきだな」
男「ほかにも何人か声かけてみるけど、あんまり期待s」
女「最高に良くできた思いつきだったんだけどねえ」
男「俺、酔うと何かされちゃうんだろ?」
女「うんまあそうね、何かされちゃうんだったねー。
それじゃあねー、大勢にされるのと私一人にされるのと、どっちがいいか考えてから声を掛けなさいな
じゃ、後で」
男「え、あ、ちょっと。お、大勢にされるの? な、なにを?」
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 10:51:41.84 ID:pgZSyht60
女「部屋で吸えるのに何で蛍族にならなきゃならんのだ」
男「説明しなきゃだめ?」
女「だめ。……ふぅー」
男「ペルセウス流星群ってやつが見えるらっしっガフゲフ」
女「本当の理由を。……っふぅー」
男「……。酔って知らない人に何かされちゃうのは嫌なんで」
女「で?」
男「女の家でなら、何かされるにしても一番ましかなあと」
女「……んふぅー。今日は何でこんなに煙草が美味しいかな」
男「気分転換になってるみたいね。んじゃ、飲も。って、入らないの?」
女「流星群を、見るんじゃないのか?」
男「紫煙の向こうじゃうまく見えないと思うんだけど」
女「本物の輝きは、紫煙程度でかすんだりしない」
男「かなあ?」
女「実体験だからな」
男「火球でも見た?」
女「ずっと見続けたい輝きだよ」
男「……、UFO? あづっ」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 15:54:22.28 ID:pgZSyht60
>>1 おはようなんだぜ
女「なあ」
男「ん?」
女「ちょっと前、 >>463 で同僚と話してた内容」
男「んー? あ。うん、途中から聞こえてた」
女「どこから」
女(ああでも将来とか家族とかいう単語が出てきたらどうやって返答したものか)
男「なんたら的で、過激で、なんたらかんたらで、麻薬的な…。だったかな?」
女「あ、ああ、そうか」
男「言葉はともかく、えらい真剣そうだったな」
女「ん。まあ、な」
男「あんなに真剣に相談するほど刺激的な煙草に飢えてたなんて知らなかった」
女「……っ、こっ、かっ、かふ」
男「どしたの」
女「っ……ぱはぁっ」
男「わ。けむ。ちょ、何、なんかまずい事聞いたり言ったりした?」
女「ああ、まあそうだな。ほんの数秒前から猛烈に刺激的な煙草がほしくなったね」
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:18:53.27 ID:pgZSyht60
吸わない人間だけどここまでは書けた。
(>>491 他の続き)
女「……ぷはー。見えないな流星群」
男「……んはー。見えないな流れ星」
女「なあ」
男「ん?」
女「酒と夜空に酔ってる今だから聞くんだが」
男「素面じゃ聞けないことか? 忘れられても構わない話か?」
女「前者だ」
男「ふーん、下ネタ?」
女「真剣な話だ」
男「うん」
女「三年後にな、……ぷはー」
男「……。おう」
改行多いとか言われてしまった。
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 16:19:31.86 ID:pgZSyht60
改行多いとか言われてしまった。
女「三年後にな、……ぷはー」
男「……。おう」
女「お前が、お前の子供を抱きかかえているとして、だな」
男「おう」
女「……ぷはー」
男「吸わなきゃ緊張するのはわかるけど、こっちの間合いも少しはかんg」
女「でな」
男「お、おう」
女「お前の頭の中で、そのとき、私は、どこに居る?」
男「……はい?」
女「気長に待つから、真剣に答えてくれ。っ……ぷはー」
男「え、えと」
女「……ぷはー」
女「……ぷはー」
続けない