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ID:Oh4E0U1c0氏
740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:25:35.29 ID:Oh4E0U1c0
女「暑い……」
男「それでも尚、煙草を吸うのをやめない己に敬意を示すよ」
女「なんか涼しい話でもしてくれないか?」
男「怖い話かなんか?……う〜ん。そんなんじゃないけど」
女「ふむ」
男「子供のときに、線香花火を一気に5本とかつけてさ」
女「そんなことやるヤツがいたな。燃え玉が大きくなるばかりで、花が咲かないでなんとも微妙になる」
男「で、何とか持続させようとやってたら、足元に」
女「よし、そこでストップだ。お互いに昔の古傷は抉りたくない」
745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 01:42:10.70 ID:Oh4E0U1c0
男「女さんと言えば煙草の匂いだけど、香水とかは興味ないの?」
女「少し前までは興味あったんだが、煙草の匂いが好きなんていう奇特なヤツがいてね」
男「え?……てっきり、煙草の匂いを邪魔するとかで興味ないとおもってたのに」
女「一度、君のひとみに私がどう映っているのか見てみたいな」
男「か、かったーはじょうだんにかまえて、つかうものではないとおもいます。はい」
女「はぁ……、君というヤツは」
男「よくわからないけど、……ゴメン」
女「ふぅ〜……、別にいい」
男「……うん」
女「いつの間にか匂いを移されていたのは私かもしれないな……」
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 02:00:41.70 ID:Oh4E0U1c0
男「そういえば、吸うスタイルって決まってるの?」
女「??……普通の紙煙草はこうして吸うし、キセルなんかは」
男「あ、そういう意味じゃなくて、吸って、煙草を口から離して、煙を吐いてって、……なんかカッコいいから」
女「そ、そうか?」
男「誰かからの影響?」
女「……いや、いつの間にかこうなっていたな。いる場所とか、周りの人を気遣うことを思うとこうなった」
男「なるほど」
女「……」
男(気遣う……か)
女(どうして、カッコよく見せてるか気付いて……はくれないんだろうな)
男・女「ふぅ〜……」
752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 02:24:36.05 ID:Oh4E0U1c0
男「女さんて、あれできる?」
女「あれとは?」
男「あの、マフィア映画とかでやってる舌で火を消すとか」
女「やれば出来なくはないのだろうが、舌の感覚が麻痺しそうで怖いな」
男「あれって、どうやってるの?」
女「舌先に唾液を溜めるらしいが、実際にやっている人も見たときないからよくわからない」
男「ふむ」
女「せっかく料理を作っても、同じ味をかみ締められないのはイヤだしな」
886 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 09:48:51.58 ID:Oh4E0U1c0
男「あ〜、そういえば煙草が値段上がるとか」
女「あぁ、日本政府はどれだけ私たちから巻き上げれば気が済むのか……」
男「やっぱり、上がらない方がいいの?」
女「個人的に言えば、それほど支障はないがな。日本の煙草はそれなりに優秀だと思うし、もう二、三百円上げてもいいと私自身は思っていた」
男「へぇ、増税はめっきり反対派なのかと思ってた」
女「まぁ、輸入関税なんかはもう少し下げてもらってもいいとは思うがね」
男「やっぱり、娯楽品、嗜好品は一番最初に上がるしね」
女「一番可哀相なのは、タバコ屋の親父だ。儲けはそれほど上がらんのに、値上げするのは心中痛いだろう」
男「う〜む」
女「あとは、新規喫煙者が間違いなく減るのは明白だからな。この匂いが良いものとわかるヤツが少なくなるのは寂しいな」
男「俺は大丈夫。君がいれば、煙草が好きになれるからね。吸わないけどさ」
女「ふふ、わかってきたみたいじゃないか」
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 11:19:07.51 ID:Oh4E0U1c0
>>908
男「だってさ」
女「いい言葉じゃないか。この香りを楽しむためには人は脆弱すぎるという事だろう?」
男「なんか、ものすごく屁理屈に聞こえる……」
女「まぁ、なんにでも相性はあるということさ。それを人の身でありながら、感受できるのは嬉しい限りだよ」
男「でも、元気な方がいいよ。女さんも体に気をつけなきゃ」
女「わかったわかった。今日はいつもよりは半箱くらいは少なくする。それでいいだろ?」
男「……よくわからないけど、いつも元気でいてくれたら、俺は嬉しい」
女「ああ、なるべく肝に銘じておく」
女「ふふ。君とは相性がいいのか、悪いのかわからん。それが楽しいと思える私は幸せモノだな」
994 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:08:49.41 ID:Oh4E0U1c0
女「最後まで好きと言えず仕舞いか」
女「だが、この煙草とともにあいつがそばに居てくれたのが幸せすぎたからな」
女「これ以上、望んではいけないのかもな」
女「……」
女「男、君のことが好きだった」
男「や」
女「男……。君はもう帰ったんじゃ。……いや、そんなことはどうでもいい。今のは聞いていたのか?」
男「いや差し入れ。ほら、煙草屋ギリギリ開いてて、缶ピ見つけたからさ。今のって?」
女「やはり、君はいつもそうだな。ふぅ〜〜……」
995 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/12(火) 15:09:12.49 ID:Oh4E0U1c0
男「たまにはさ、俺も吸うよ」
女「お?ついに、吸う決心が付いたか。ほら、点けてやろう」
男「いや、あれ一度やってみたい。あの煙草あわせて、火貰うやつ」
女「また、何に影響受けたんだか」
男「あはは。女さんだよ」
女「ん?」
男「俺も好きです。では、誓いのキスを」
女「あ……さっきの」
男「いいじゃんいいじゃん。もう、貰っちゃった」
女「君というヤツは」
男「すぅ、ケホケホ!」
女「ふふ。まったく、わかってないな。一から説明してやろう。クールスモーキングというものはな?」