ID:J7fajZvRO氏

618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 20:30:08.68 ID:J7fajZvRO
女「ふぅ」

男「……自販機のは不味いんじゃなかったか?」

女「贅沢は言えないさ。こんな夜中に在庫が切れてしまったんだ」

男「明日まで我慢すれば?」

女「他で我慢してるからな。煙草ぐらい好きにさせてくれ」

男「うん?何を我慢してるんだ?」

女「……少なくとも君にはわからんよ」

629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 20:54:28.63 ID:J7fajZvRO
男「あー、いい天気だ」

男「……女の家の方が騒がしい……?」

男「………」ダッ

女「……そんなに暑かったか?」

男「汗ばむくらいはね」ハァハァ

女「なにか飲むかい?」

男「……ちょっと煙草を控えてみないか?」

女「何を今更。……嫌いではないんだろう?」

男「……嫌いじゃないからこそ、だな」

女「?」

637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:18:35.57 ID:J7fajZvRO
女「………」

男「女、…女?……寝ちゃったか」

男「………」

男「イタズラしたらきっと怒るよな。本気、だもんな……」

女「………」ピクッ

男「……触らないでおこう」

女「……」

男「煙草には」

女「…………」

 

男「なんか今日煙草吸い過ぎじゃない?」

女「煙草の鎮静作用をあてにしているんだよ。どこかの朴念仁のせいでね」

647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:34:14.67 ID:J7fajZvRO
男「お、電話……」

男「……ふう、まいったまいった」

女「女の子かい?妬けるね」

男「そうそう。最近相談に乗っててさ」

女「……ほう」

男「彼氏の煙草を止めさせるにはどうすればいいか、だってさ」

女「……なんだ、彼氏持ちか」

男「スモーカーの彼女がいるって友達から聞いたらしくてね」

女「………」

女「……それで、なんてアドバイスしたんだい?」

男「彼女なんていないから、悪いけど相談には乗れないって言っといた」

女「………」

男「なんか機嫌悪い?」

女「どこに悪くなる理由がある?」

651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 21:54:26.76 ID:J7fajZvRO
男「女って、いつから煙草を吸うようになったんだ?」

女「薮から棒になんだね?」

男「知識や吸い方で相当長いってことだけはわかるんだけどな」

女「そう言われれば、確かに長い付き合いではあるな」

男「……もちろん二十歳からだよな?」

女「当たり前だろう」

男「いつまで吸い続けるつもりなんだ?……それに、飽きたりはしないのか?」

女「……ありえないね。煙草を変えることはあるが、やめることはないだろうな。一途なものだよ」

男「そんなものか」

女「そんなもんさ」

 

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