301-400

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:02:36.05 ID:BGxaTdA80
男「ピースの説明に出てくる。バージニア葉ってなんですか?」

女「煙草の葉の種類のことだ。バージニア葉は黄色種とも呼ばれる。甘い喫味・芳香とやや金属臭がある」

男「金属臭いのって嫌じゃないの?」

女「微かな上、上手く吸えばほとんどしない。日本で栽培しているのはこれとバーレー種、在来種、オリエント種くらいだ」

男「バーレー種はどんな感じ?」

女「強いて挙げる特徴はチョコのような香りか。着香し易い。味付けをするときにこの種は重宝される」

男「他には?」

女「オリエント種は旧キャメルで有名だ。トルコ種とも呼ばれる。コレだけの煙草は今ではパイプくらいだな」

男「旧キャメル? 味が変わったんだ」

女「ああ、結構前だよ。私も吸ったことがない」

男「在来種ってのは?」

女「紙巻じゃほとんど使ってないな。セブンスターのベースだ。キセル用の小粋は在来種だけだが、あの味は旨い」

男「日本で、ってことは他にもあるんだろう?」

女「他はパイプや葉巻、水煙草用の種類だ。葉巻用の最高品種、キューバ産ハバナは有名だぞ?」

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:18:05.15 ID:BGxaTdA80
男「……なにやった?」

女「給油」

男「おk。この惨状はなんだ?」

女「カーペットが半焼したな。おお、床は燃えていないぞ? 敷金に問題はない」

男「お前の頭に問題があるよ。なにしたんだよ」

女「なに、ちょっと燃料代わりのスピリタスをぶちまけただけだ」

男「着火するな莫迦!」

女「じゃあ、どうしても煙草を吸いたい時はどのようにすればいいんだい?」

男「もう……諦めろよ」

女「それは無理だね。様々な意味で」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:27:49.45 ID:BGxaTdA80
女「そういえばキミはどんな女が好みなんだい?」

男「んー顔、性格、スタイルだったら性格を選ぶね」

女「ほう」

男「よくお前の趣味はわからないと言われるけどな」

女「奇遇だな。私の場合、自分の趣味がわからないぞ」

男「へえ」

女「他にはどんなセックスアピールでクラリとくるのかね?」

男「え? 他? んー……あっ! 言っていいのかこれ」

女「大丈夫、私とキミとの仲だ。引いたりなんかしないよ」

男「いい匂いがする女はやばい」

女「ほう……」

男「どうした? 葉巻き取り出して」

女「ちょっと吸いたくなってね?」

男「一番いい奴じゃないかそれ。いい匂いがする」

女「だから、凄く吸いたいんだよ」

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:32:30.84 ID:BGxaTdA80
>>322
後日談

男「……やっぱ、煙草吸ってる奴じゃなくても、それいい匂いだよ」

女「…………ああ」

男「あれ? もうやめちゃうのか?」

女「あとで吸うよ。今はカットしてしまおう」

男「いつもだったら30分は燻らすのに」

女「なんと言うか、今無性に無意味な行為をしている気がしてきてね……」

男「?」

女「ほら」

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:43:44.20 ID:BGxaTdA80
男「お前は確実にドSだ」

女「そうか、私はお前は確実にSだと睨んでいる」

男「根拠は?」

女「というか、私がSか。これでも我慢にはかなりの自信があるぞ」

男「へえ?」

女「例えるなら、そうだな。そこのアジサイのようなものだ」

男「おお、頑張ってまだ花咲かせてるな。そういえば、アジサイの花言葉知ってるか?」

女「え、ええ!?」

男「移り気。やっぱ我慢強くなんか――」

女「キミ、その髪の毛この煙草でちりちりにしやろうか?」

男「え? ちょっ! やっぱりSじゃねえか!」

女「あのアジサイは外来種だよ」

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 22:49:52.15 ID:BGxaTdA80
>>327
後日談

男「で、結局根拠は?」

女「何があろうと言わないし言えない」

男「お前はたまに意味のわからないことを言う」

女「私はたまにお前の愚鈍さに呆れて物が言えなくなる」

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:26:23.32 ID:BGxaTdA80
男「なあ、海外旅行ならどこに行きたい?」

女「ん、キューバ」

男「なんでだよ」

女「葉巻が旨い。きっとコイーバ、トリニダートに次ぐ、一般に出回らないVIP向け葉巻があるはずだ」

男「お前の欲求は100%が喫煙欲でできている気がする」

女「何を言っている? 半分くらいだぞ」

男「じゃあ、残りに食欲や睡眠欲が集まっているわけか」

女「いや、性欲だな」

男「はい!?」

女「くくっ本当だぞ?」

男「………」

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:30:21.91 ID:BGxaTdA80
>>338
後日談・女帰宅後

男「性欲ってあいつ………」

男「なんだ? オナニーしまくりですよって意味か?」

男「……誘ってるとか?」

男「いやいやいやいやいや、それはない。絶対ないっ。俺の行きすぎた妄想だ」

男「うーん」

チュンチュン

男「あ、もう朝? あー俺あいつにまたからかわれたのか!?」

345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:35:44.57 ID:BGxaTdA80
女「ん? 起きたか」

男「あれ? どれくらい寝てた?」

女「2時間程度は寝てたね」

男「……あのさぁ。初めてベッドで寝て気がついたんだけどさぁ」

女「なんだ?」

男「そこの壁の煙草の後はなに?」

女「ああ、黒光りする奴を仕留め損ねた。随分前のことだ」

男「その方法。止めておけ」

女「いいじゃないか。ちょっと敷金がピンチを迎えるだけだ」

男「よくねーよ」

346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:39:04.23 ID:BGxaTdA80
>>345
後日談・男帰宅後

女「……このベッドであいつが寝ていたと思うと、何か精神衛生上よくないな」

女「………寝れん」

女「ったく、あいつがあんなに朴念仁でなければ今頃……」

女「はぁ……私は思春期の乙女か? 煙草吸おう」

カサカサッ

女「あの超絶鈍感野郎!」ジュッ!

女「あーあ……逃がしたか」

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:51:11.33 ID:BGxaTdA80
男「こいつ、酒弱いとは言ってたが、酔うと即座に寝るのか」

女「むにゅー……」

男「泊めるのは、流石に不味いよな? でも起きないし」

………

女「ふなぁ?……あれ? 男の顔が随分近くにあるぅ……」

男「起きたか」

女「ふあ? ……うわっ寝てたか私? あ、わわわ、おんぶなんかしなくていい! 歩く」

男「もう近くだから、負ぶさっとけ。大体まともに歩けないだろう」

女「くぅ、頭ががんがんするぅ……」

男「はいはい、しかしこうやって距離が近いとさ。髪から煙草の匂いがするのな」

女「そうかい? 髪は結構丁寧に洗っているつもりだがね」

男「それと胸が小さいのがよくわかる」

女「煙草を吸っていないとね。何かを咥えたくなるんだ。その耳食いちぎっていいか?」

男「ごめんなさい。マジでやめてください」

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/10(日) 23:55:02.77 ID:BGxaTdA80
>>352
数秒後

女「……ふぅー」

男「ふひゃぁ!」

女「お前、耳に息吹きかけられるの弱いな」

男「ホント止めて! 下ろすぞてめぇ!? はにゃん! なんでもないです!」

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:03:07.31 ID:hbbBBB4N0
<転職するならどの職業がいいですか?>

男「JTの社員」

男「何でって、聞くなよ」

男「はぁ……アイツ好きな煙草。アコピだっけ? 廃版になったらしいから復活させてやりたいなぁって」

男「あーもう、恥ずかしいこと言わせんなよ。いいか? アイツには言うなよ?」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

女「転職? ああ、希望はあるぞ」

女「お嫁さん。なんだ、笑うなよ」

女「可能性か、私はコレでも積極的なつもりだ。だが、どこぞの朴念仁がベルリンの壁より厚くてな」

女「なんだか、柄にもないことを言った気がするな。む? 朴念仁の名前? 答えるわけないだろう」

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:53:35.83 ID:hbbBBB4N0
女「時間でかなり変動するが、ここだな」

男「やっぱり家で吸うのが一番旨いのか?」

女「そういうわけでもない。むしろ状況に左右されるな」

男「あー労働の後の一服は旨いとか」

女「そういうものだ。つまり、現地点ではここなんだ」

男「仕事が終わった後に家で食事した直後?」

女「確かにそうなるな。特にお前が居るからな」

男「人と話しながら吸うと違うのか」

女「……なあ、素朴な疑問をぶつけていいか?」

男「なんだよ? 変な質問するなよ?」

女「お前、わざとやってないか?」

男「なにがだよ」

女「ああ、もういい帰れ。煙草が不味くなる」

男「?」

女「まず、察するという言葉を辞書で引いて覚えてこい」

377 名前:>>376ミス[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:54:18.80 ID:hbbBBB4N0
男「煙草が一番うまい場所って、どこ?」

女「時間でかなり変動するが、ここだな」

男「やっぱり家で吸うのが一番旨いのか?」

女「そういうわけでもない。むしろ状況に左右されるな」

男「あー労働の後の一服は旨いとか」

女「そういうものだ。つまり、現地点ではここなんだ」

男「仕事が終わった後に家で食事した直後?」

女「確かにそうなるな。特にお前が居るからな」

男「人と話しながら吸うと違うのか」

女「……なあ、素朴な疑問をぶつけていいか?」

男「なんだよ? 変な質問するなよ?」

女「お前、わざとやってないか?」

男「なにがだよ」

女「ああ、もういい帰れ。煙草が不味くなる。察するという言葉を辞書で引いて覚えてこい」

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 00:58:42.51 ID:hbbBBB4N0
>>377
後日談

女「はぁ……」

女「………」

女「なんだか、煙草が不味いのは気のせいじゃないな……」

383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:08:31.49 ID:hbbBBB4N0
女「また甲子園みているのか」

男「ああ、ちょうど八回裏で逆転チャンス」

女「逆転された側もそこで終わるんだろう? 泣くのはどちらかと決まってるじゃないか」

男「そういう状況が燃えるんだろう」

女「わからなくもないが」

男「あー。逆転ならずか。あと一回だけどピッチャーへばってるなぁ」

女「………はぁ。逆転ならず、か」

男「ほら、応援団とかも暑い中汗まみれで全力だろう? かっこいいじゃん」

女「チアガール……汗まみれか、私もだぞ?」

男「クールスモーキングって言って、我慢大会みたいに扇風機止めてるお前が悪い」

女「……蹴りたい背中ってタイトルは神がかっていると、今理解した」

男「はい?」

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:35:27.95 ID:hbbBBB4N0
女「まったく、遅いぞ?」

男「ごめんなさい」

女「まあ、大して怒りを覚えているわけではないよ。安心したまえ」

男「それはなによりで」

女「ところで、早く……くれないか?」

男「急かすなよ」

女「我慢に我慢を重ねたんだ。少しくらい急かしたって文句はないだろう?」

男「そんなに待ったのか?」

女「ああ、長すぎたといっても過言ではない」

男「……はい」

女「ふう……待ち望んだ一服は美味しいな」

男「トランプのスピード。負ける気はしなかったのになぁ」

女「もう一戦やるかい? また負けた方が勝った方の言うことを聞くと言うルールでね」

男「おまえ、後悔するなよ」

女「私はどう転んでも、後悔はしないようにできているんだよ」

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:40:15.37 ID:hbbBBB4N0
>>391
後日談

女「どうだ? 気持ちいいか?」

男「ああ……もうちょっと強く……」

女「こうか?」

男「あっ……くぅ……気持ちいい……」

女「私も手馴れたものだろう?」

男「初めてじゃ、ないのか?」

女「こう見えても百戦錬磨だよ」

男「うあっ……はぁ……ウッ!」

女「しかし、乙女に勝ってやらせることがマッサージとは……」

男「はいはい、負けたんだからちゃんとやる」

女「だからキミは無粋だというんだ。まあ、コレはコレで悪くはないが」

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/11(月) 01:50:27.74 ID:hbbBBB4N0
女「海水浴なんて久しぶりだな。いつ以来だろう?」

男「たしか俺は中学2年の時が最後だ」

女「ん、それ私と行った時か。私もそれが最後だ」

男「ああ、お前に誘われて友達と何人かで行った時か……バス着てる!」

女「おい、ちょっとは余裕があると言ったのは誰だ?」

男「いいから走れ!」

女「手を掴んでいいと誰がいった?」

 

男「……はぁ……はぁ」

女「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」

男「お前…っはぁ…体力落ちたな。煙草の……せいだろっ」

女「キミに…はぁっ…言われたくは…くっ…ないね……はぁ」

男「……ちょっと色っぽいぞお前」

女「今……はぁ…気がついた……のかい?」

 

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